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こなさんみんばんわ。春ですね。

ところで、去年の夏に僕は GEBOKIN feat. Jeffrey Francesco の一員として赤れんが Summer Jazz+ に出演したのですが、その際に HALLEY というバンドの Set Free という曲を演奏したんですよ。イベントに来られた方の中には覚えてらっしゃる方もいるかもしれません。この曲ですね👇

HALLEY - Set Free (Studio Live Performance Video)

当時はまだそこまで名の知られてないバンドだった1のではと思いますが、それでも曲をカバーしようと思ったくらいですから、その頃から僕の中ではめちゃくちゃ好みのバンドだったことは間違いないです。

さて、その HALLEY が先日めでたく 1st フルアルバムとなる「From Dusk Till Dawn」をリリースした訳ですが、これがまた期待を裏切らない秀逸な Neo R & B 系楽曲揃いで、めっちゃカッコいいんですよ。

そして、そんな彼らが東京・大阪の 2 公演だけとはいえ、初のワンマン・ライブ・ツアーを行うというではないですか。これはもう観にいくしかないやろと。

という訳で3月30日、昼から大阪に行ってきました!

梅田のヨドバシカメラで少し買い物したのち、ライブ会場となります心斎橋の Live Space Conpass へと向かいます。

入り口のサインボード

会場に着いたのは 17 時 15 分くらいでしたが、この時間でもお客さんは20人くらいしか並んでおらず、僕がチケットを購入したのはかなり遅くて 3 月入ってからだったにも関わらず整理番号が 40 番台だったこともあり、「あれ、もしかしてあまり売れてない?」とか、少しいらん心配をしてしまいました。

まぁそんなことを気にしていても仕方がない、我々は楽しむのみですからね。
とりあえず、開場時間になりましたので入りましょう。

入り口に貼られたツアー・ポスター

ステージの様子

どの辺に陣取ろうかと少し考えましたが、やはり自分は鍵盤奏者なので、同じく鍵盤奏者の西山くんの側がよかろうということでこの辺に。Nord Electro の 3(だと思うけど、ディスコンなのでリンク先は現行の 6)FANTOM 06 というセットでした。

開演前に後ろを見るとけっこう埋まってて、先のいらぬ心配は杞憂でした。当日券のお客さんがけっこう多かったのかもしれませんが、まぁ入ったのならばどちらでもいいですよね。

18 時スタートでしたが、15 分ほど押してスタート。

1 曲目は…あれ、聴いたことない曲やな。新曲かいな? しかもドラムと他の楽器のリズム合ってなくない? いや違う、これは 6/8 に近いビートの上で他の楽器が 4/4 のフレーズを奏でるというポリリズムなのかも。少なくともこの違和感は狙ってやってる感じがする。ていうかこの曲なに?

…と思ってたら、サビの歌詞に入ったところで気がつきました。これは Set Free の別アレンジや! うーん、やるなこやつら。

演奏中に見えるけど、もしかすると MC 中だったかもしれないシーン。撮ったけどよく覚えてないやつ。涙

という感じで、のっけから我々をぐいぐいと自分たちの世界に引き込んでいきます。セットリストは 1st アルバムに入ってる楽曲を中心に、新曲の披露が 2 曲あったり、EW & F のカバー (Can’t Hide Love) をやったりという内容。

あと、ワンマン・ツアーならではの試みとして、メンバー全員にマイクがセッティングされており、全員で MC をするというのがありました。

MC 中のメンバー。各々がマイク持っているのが確認できる

でも主にしゃべってるのは前の 3 人で、弦楽器隊はちょっとおとなしめだったかも🤣

お客さんも最初からノリノリで、彼らの演奏に合わせてめっちゃいいレスポンスを返してたように思います。バンド側もそれは感じてくれたのか、MC でも「僕ら東京のバンドでしょ、だから大阪のお客さんがいい反応してくれなかったらどうしようと心配してたけど、これ東京よりも全然盛り上がってるよね、何ならテキサス(SXSW の話、後述)よりも盛り上がってる!」とか言ってくれてました。それに反応してさらに盛り上がる我々。好意の好循環や。

そんな感じで楽しく過ぎていったライブも「最後の 2 曲だからね」ということで、アルバムのラストを飾る 2 曲をやっていったん終了。もちろんアンコールが掛かり、メンバーがツアー・グッズを持って & 身に付けて再登場。あ、誰とは言いませんが、持ってくるの忘れて取りに戻った人が一人いました🤣

ツアー・グッズについて語るメンバー

あとは演奏の前に色々な思いなど。

「僕らはそれぞれが多彩なバックグラウンドを持っているメンバーの集まりなので、単なる日本のバンドに留まってる訳にはいかない。アジアの R & B バンドとして、どんどんアジアの他の国々に、そして世界中に出ていって HALLEY の音楽を広めたい。このメンバーならそれができると思ってるし、それくらいすごい音楽をやってる自信がある。だから応援してね」

というテヒョンくんの MC がものすごく印象的でした…すみません、うろ覚えです。歳なので許してください。涙

彼らはこのツアーの前に SXSW でテキサスに行ってるんですよね。そこでアメリカのお客さんにもいい反応をもらえたのも、かなり自信につながっているように感じました。そしてこの日のステージを目にしたお客さんたちも、彼らならきっとそれができる、そう確信したのではないかと思います。

そんな MC のあと、アンコール演奏としてアップテンポな曲を 2 曲やって、この日のライブは終了。まじで楽しかった。いいライブ観たわって感じ。

アンコールのステージ中

ラストは全員集合

終演後、いくつか機材写真を撮らせていただきました。テヒョンくんが歌いながら足下で何か操作してるのが気になってたので見せてもらったら、ZOOM の V6 が置いてありました。ルーパー機能もあるので、これであの曲中の SE っぽいやつも流してたのですかね。なるほど。

テヒョンくんが使っていた ZOOM V6。横にはセットリストが見える…ツアー終わったし構わんよね。涙

ステージ全体を超広角で撮影

帰りが遅くなるといけないので、物販に並ぶお客さんたちをうらやみつつ、そそくさと会場をあとにしました。

帰路につきながら、ライブを振り返ります。やはりメンバー各々の演奏の力量が圧倒的ですね。メンバー間でのグルーヴもちゃんと揃ってるし、そういう骨格の部分がしっかりしているバンド、はやっぱり聴く側も安心して音楽に身をゆだねられるのだな、とあらためて感じました。この辺は自戒も込めてしっかりしていかないといけない部分ではあります。

あと、彼らの音楽って音源聴いてるだけだと、ともすればクールというか「オシャレ系でしょ?」と捉えられてしまいがちかもしれませんが、ステージ・パフォーマンスを観るとそんな感じはまったくしないですね。お客さんを乗せるの上手いし、熱いプレイやパフォーマンスも随所にある。観てて楽しい聴いてて楽しい、むしろライブでこそ真価を発揮するバンドだよなと、今回参加して思いました。

という訳で、最高に盛り上がっためちゃくちゃヤバいライブでした。関西のブラック・ミュージック好きでこの日このライブに来なかった人、まじでええもん見逃してもったいない、めっちゃ損してるで! とか思うけど、まぁまだまだここから先もっとすごくなっていくバンドだと思うので、次の機会にはぜひとも。

ところで、1月の Elephant Gym のライブもそうでしたが、HALLEY のライブも撮影 OK(だったと思う)で、おかげでこうやって写真を載せられてる訳ですが、最近の若い世代のバンドは撮影 OK がけっこう多かったりするんですかね? もちろんメジャー系だと事務所が権利系統をガチガチに縛ってたりすると思うので、そういう訳にはいかんのでしょうが。

そうなんだとすると、やっぱりこの世代はデジタル・ネイティブというか SNS 世代なので、そういうのにあんまり抵抗がないんですかね。権利云々よりは SNS でシェアされて拡散することのメリットを優先しているのかもしれませんね。いや、本当のところは分かりませんが。

でもですよ、いくら OK と言われても僕はライブといえば録音禁止・撮影禁止で育ってきた世代なので、やっぱりどこかでちょっと躊躇してしまう自分がいるんですよね。で、出遅れると。涙

まぁこうやってレポートを書く側にとってはありがたいお話ではあるので、この辺りも時代の流れで徐々に変わってきてるのかもな…ということで、そろそろ慣れていきたいと思います。

  1. 都会ではそんなことないのかもしれませんが、少なくとも僕が住んでるような地方では。