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こなさんみんばんわ。
うたとピアノだけで完結できるアーティストになりたい人生だった。

そんな訳で、昨日の夜はこちらへ。

暗くてよく分からんでしょうけど、入り口

舞鶴市内にある映画館 Seis / Cine Grulla(以下 Seis)です。映画といってもメジャーな興行系のやつではなくて、インディー系とでもいうのでしょうか(映画全然詳しくないのでよく分からない)、オーナーさんの独特なセンスでセレクトされた作品が上映されてる映画館です。ちなみに上から見ると六角形をしています。

で、この Seis で昨日から上映されているのが、川北ゆめき監督作品「まなみ 100%」なのですが、この映画の音楽を担当されたのが、地元出身の SSW 大槻美奈さん。舞鶴出身者が音楽を担当した映画が、舞鶴の映画館で上映されるということで、それを記念して凱旋? ライブをやります! ということでしたので、聴きにきたのであります。

僕が大槻美奈という存在を知ったのは 2018 年の赤れんが SoundMix なのですが、元々僕はピアノ弾き語り系女性シンガーにハマる傾向がありまして、彼女も例に漏れず、その日のパフォーマンスですっかり虜に。以降、その活動をひっそりと注視し続けております。

という訳で、彼女のライブを観るのは今回で二度目。

会場の中の様子

入り口でライブ料金とドリンク代を支払い、会場内へと入ります。ライブハウスと違うので、やっぱり中の雰囲気も洗練されてるというか、落ち着いた感じですね。そして客席もほぼ満席。Seis のスタッフの方もてんやわんやで、頼んだホットコーヒーがなかなか出てきませんでしたが、もちろんのんびりと待つだけです。

あと、最初入り口は上の写真でいうと右手側に見える方しかないと思ってて、ちょっと外に出るのに他のお客さん前のスペースがほぼないところを無理やり「すみませんすみません」いうて通ってたのですが、戻ってきた時に前にいる常連っぽい雰囲気のおじさんが「回ってあっち側からも入れますよ…」と、左手側にも入り口があることを教えてくれました。まじかよ、通路つながってると思てへんかったわ😭

まぁそんなこんながありつつも、開演予定時間から 10 分ほど押して大槻さん登場。ちなみに演奏中の写真撮影は不可でしたが、MC 中は OK とのことでしたので、その数枚を交えながらお送りします。

大槻さんとオーナー? さん

ライブはおおむね、彼女が生まれてから現在に至るまでの生い立ちを MC で話しつつ、そのエピソードに応じた楽曲を披露するような形で進行していきます。演奏曲は今までに音源としてリリースされているものの他に、舞鶴在住中に作ったという曲が 3 曲、映画のために書いた曲をメドレー形式でつないだもの、など。個人的には、学生時代に友達と作ったという納豆の曲(タイトル忘れたけど)がツボでした。

MC 中の大槻さん

MC 中の大槻さんは、彼女の人柄の良さがにじみ出てるのでしょうか、ほんわか感が満載ですね。何というか、とても柔らかい。ちょっと天然っぽい(と言っていいのか分かりませんが)ところも感じられ…例えば昨日だと、曲終わりに立ち上がって振り向いた後の第一声が「あれ、私なんで今立ったんやろ?」だったり🤣

でもそんな MC から一転して、いざ演奏に入った時の彼女には、一発で観客を楽曲の世界に引き込む力があります。確かなテクニックに裏打ちされたピアノ演奏は、時にはリズミカルに、時にはリリカルに、時には柔らかく、時には力強く…と変幻自在。

そして、そんなピアノの上に乗るのは、彼女だけの歌詞の世界観と、その世界観を表現するために与えられたかのような、彼女独特の歌声。「力強く伸びやか」とよく表現されますが、僕はそこにプラスして、包み込むような柔らかさも持ち合わせているように感じます

5 年前に初めて彼女の演奏を聴いた時、そのピアノのスタイルから日食なつことの類似点を少し感じたのを覚えていますが、日食さんの歌声はどこか「心をえぐってくる」というか、ナイフのような鋭利さがあるように思うんですね。

大槻さんの歌声はそれよりは、もう少し包帯のような感じに近い…うまく表現できませんが、でもそこはやっぱり大槻美奈を大槻美奈たらしめる部分であり、決して単なる日食さんのフォロワーで終わらない、一人の独立したアーティストとしての存在価値を高めている部分ではないかな、と感じます。

MC やりつつ、ピアノを即興で弾いたりも

さて、ライブもいよいよエンディング。事務所に所属してからは楽曲をたくさん書いてます…という話から、その中で完成したけど音源にはなってない未発表の曲をラストに演奏して、いったん終了。

もちろん会場からはアンコールの拍手が入ります。
そして、再登場。

なぜか子供と一緒に再登場

…どこの子🤣(注:お客さんのお子さんです)

アンコールはこの子に「ここ(横)座るか? 一緒に弾く?」などと言葉をかけつつ感謝の MC があり、「最後、うーん何弾こうかなー」と悩んでおられましたが、これも舞鶴の思い出がテーマの曲だから…ということで「風街」を演奏して終了。最後まで笑顔の絶えないライブでした。

最後、できれば少し感謝の気持ちを伝えたかったのですが、そこは私。お得意の人見知りを発動し、涙 そそくさと会場を後にしたのでした。


あらためて思いますが、いいライブでしたね。終演後、客席にいたサーファーっぽい雰囲気のお兄さんが、「舞鶴に住んで 7、8 年ほど経つけど、その間にこの辺で観たライブの中で一番感動したわ…」としみじみ語ってたのが印象的でした。

現在は東京で活動中のようなので、なかなか難しいとは思いますが、またこちらでライブされる機会があった時にはまた聴きに行こうと思います。なかったらどうしようか、まぁ京都くらいまでなら行けんこともないけどな。いや、そうなったらもう俺が企画するしかないかな🤣

そんな訳で大槻美奈さん、そして Seis スタッフのみなさん、我々に素敵な時間を与えてくださってありがとうございました。

P.S.

納豆の曲、タイトルは「納豆バラード」だそうです。
あとセットリストも出てますね。