LunchBox Acoustic というアンプを購入しました。
元々セッションなどで HAMMOND 44 を演奏する時に使える、なおかつ持ち運びに苦労しない(汗) アンプを物色しておりまして、色々調べているうちにたどり着いたのがこの ZT Amplifiers 社の LunchBox シリーズ。音の評価もなかなかよろしいようですし、何よりこのアンプ、重さがたった5.4kgしかありません! 片手で楽々持ち運べるのですよ、願ったり叶ったりではないですか奥さん(笑) もうこれしかないでしょ! って感じです。
という訳で、本日の午前中に届きましたので早速開封してチェック & テストしてみました。
で、先にも述べた通り HAMMOND 44 用として購入した訳ですが、それ以外に一つ試してみたかった事がありまして。一応このアンプは「さまざまな楽器に対応できる幅広いレンジのサウンド」というのが謳い文句。キーボードなどを繋いでも大丈夫な訳です。が、この大きさのアンプで果たしてどのくらいのレンジ（特に低域）がカバーできてるのか? ググってみても「低音の再生能力が向上」って言葉は出てくるものの、実際のサウンドは試聴してみない事には分からない。とはいえ家の近所にそんなところはありません。涙…
動画レビューでもあればと YouTube も当たってみたものの、LunchBox に Nord Electro 繋いで演奏してる動画が一つあるだけで、肝心の Acoustic とキーボードって組み合わせは見つかりません。うむ…仕方がない、ここは一つ私が人柱になってやろうじゃないか、と。汗
もし XK-3 を繋いでも低域（特に左手ベースや足ベースの音域）がそこそこ鳴るのであれば、セッションの度にあの重たい Leslie 2101mk2 を2階から1階にわざわざ苦労して下ろす必要もなくなるかも、これで腰痛ともさらばぢゃ…と少しだけ淡い期待しつつ(笑) XK-3 のラインアウトから LunchBox Acoustic のインストゥルメントチャンネルにプラグイン。
ええと…何も考えずにヴォリューム上げただけでは、あまりにもしょぼい音で悲しいです(笑) なので 2101mk2 と比較しつつ試奏しながら、セッティングを色々調整。レベル調整は XK-3 の出力を大きめにし、アンプのゲインを少し抑えた方が良い感じ。そしてアンプのトーンコントロールは Bass をフルテン、Treble は抑え目にしないとキークリックがちょい目立ちますです。んで、XK-3 の方はトーンコントロールは一切弄らず、オーバードライブを調整。これで割と使える感じの音になってくれました。
ただ、やはりこれだけ調整しても、マニュアルベース奏法での重低音まではちょい苦しそう。16’のドローバー一本だけ引き出して弾いてみると、2101mk2 と比較して浮つく感じがしてるというか…言葉にしにくいのですが、16’の基音部分のレベルが下がってるというか鳴らせてない。スピーカーの限界なのでしょうけどね。何というか、1オクターブ上げてベースラインを弾いてるような感じに聴こえてしまうと。
まったく低域が出てない訳ではないので、セッションなどの際にはマニュアルベース奏法でベースを賄うのも何とか可能かな? という感じではありますが、2101mk2 で聴けるようなズシッと来るベースラインは無理っぽいです…ってのが今日試した範囲での結論ですかねえ。
そう思えば 2101mk2 って LunchBox より小さい5インチ×2発のウーファーなのに、よくアレだけの重低域をカヴァーしてるよなあと、改めて関心する訳です…とはいえ 2101mk2 でも単体で音量を上げた際は一番低いCなどを踏むとスピーカーがビビり出すから、XK-3 のトーンコントロールでローをかなり切るのですけど(笑) ハモンドスズキさんでも音量が必要な時は外部スピーカー併用が推奨ですし…そういえば LunchBox Acoustic にも外部スピーカーへの出力端子が付いてるので、もしかすると12インチのキャビネットなどを繋ぐと重低域もカヴァーできるかも、何か探そうかな…などと一瞬考えましたが、それなら最初から素直に The Club を買っておいても良かったって気がしないでもないです。ハイ。
まあ、今日のところは家の中でのテストなのでそんなに音量出せてないですから、会場でやるとまた違った印象を感じるかもしれません。丁度明日が定例のジャズセッションの日なので、実際にアンサンブルの中で鳴らしてみてテストをしてみたいと思います。つか、今日はメイン用途のハズである HAMMOND 44 使ったチェックを一つもやってないし。汗