こなさんみんばんわ。
これは Jeffrey Francesco Advent Calendar 2024 16 日目の記事だがや。
あっ僕は名古屋といえばつボイノリオ、つボイノリオといえはハイヤング KYOTO、という世代です。実はけっこうハガキが読まれました。好きやねん 1 ケースとかもらったよなぁ。
…そんなことを思い出してたら久々に食べたくなってしまった 👇 昔より味落ちたとかいうレビューがあるけど、どうなんでしょうね。
さて、今日は袋麺の話がしたい訳じゃなくて😭 まぁ月曜日はずっと楽器に関する話をしているので、もうこのまま今週も楽器に関する話をするぞ! ということにしました。
で、先週は Hammond SKX の話をしました。その文中で商品としてはコンボ・オルガンではなくステージ・キーボード
ですよ…と書きましたが、同じく文中で触れておりますとおり、やっぱり Hammond の楽器なのでいちばんメインの機能はハモンドオルガンな訳です。
という訳で、先週はハモンドオルガンの話をした…ということにいたしまして😅
では、そんなハモンドオルガンに欠かせないものといえば? そう、レスリースピーカー1です。
レスリー? あるよ!
レスリースピーカー、もちろんウチにもあります! とはいってももちろんヴィンテージではなくて現代のやつですが…上の写真のオルガンの隣にある黒いやつがそれですね。Leslie 2101mk2 という 3 チャンネル・タイプの小型レスリーです。
小型とはいってもちゃんとホーンローターはリアルに回転するし、プリアンプとオーバードライブの回路には真空管が使われているという、そこは Hammond という名を引き継いだ鈴木楽器のプライドというかこだわりの詰め込まれた、本格派のレスリースピーカー。マニュアルベースの重低域から 1’ドローバーの高域までレンジも広くて、とてもいい音がいたします。ちなみに現行品なので今でも普通に買えます。
めちゃくちゃいい音なので、できることなら毎回持ち出して使いたい。はい、使いたいんですよ…本当は。
レスリースピーカーの欠点: 重い
はい、とても重たいです😭 この小さな 2101mk2 でも 23kg あるんですよ…もちろんヴィンテージのレスリーなんてその比ではない。ちなみに SKX は約 17kg ですから、楽器より重たい訳です。しかも小さいとはいえ 50cm 四方の箱ですからけっこう大きいですし、この重さでこの形状ですから、持ち運びの際はどうしても抱きかかえるような感じにして腰を入れて持たないと、かなりしんどいです。涙
そんで、ライブの時にはその体制で 2 階の自分の部屋から 1 階に下ろして車に積んで、会場に着いたら車から出してステージにセッティングして、そして終わったらまた車に積んで、家に帰ってまた 1 階から 2 階へ…をライブのたびに繰り返す訳です。それに他の機材もあるのに、両手がふさがりますから 1 回の移動で物理的にこのレスリーしか持てない。とてもしんどいです。大泣
ライブでそんな感じですから、ジャズセッションで気軽に持ち出すなんてとてもとても。ホーンローターがリアルに回るレスリー効果は音的にはもちろんヴィジュアル的にも有効ですが、最近はシミュレーターのレスリー効果もけっこういい感じになってきてますから、ああもういい、レスリー効果はシミュレーターに任せて、もっと軽いアンプで気軽にライブやセッションに出たいわ! ってなる訳ですよ😭
こうして俺は代替品を探す旅に出た
そんな訳で、もっと気軽に持ち運べるレスリースピーカーの代わりになるようなアンプはないものか…となりまして、僕はそんなアンプをずっと探し続けてきました。求めるスペックはもう単純に、
- 軽くて持ち運びが楽なもの
- できれば重量は 10kg 以下に抑えたいなぁ、と。
- 周波数特性がなるべく広いもの
- 特にマニュアルベースの重低音が出てくれないと、オルガンとしてはちょっと困るよね、と。
- 音量がある程度出せるもの
- 小さな会場や PA チャンネルが足りない時に、会場の後ろまで音が届かないのはやっぱ困るよね、と。
- お財布に優しい安価なもの
- 10 万円までなら何とか出せないこともないけど、できたら 5 万円前後くらいでないかなぁ、と。
といったところです。まぁちょっと贅沢言ってるのは承知してますが😅 そんな基準で探し求めて、今までに買ってきた歴代のアンプたちが以下の 4 つです。
2010–2018: ZT AMP Lunchbox Acoustic (ディスコン)
いちばん最初に買ったレスリー以外のアンプです。見てのとおり小型で軽量 (5.4kg)、さまざまな楽器に対応できる幅広いレンジのサウンド
というのが謳い文句になっていました。
これに関しては購入当時にレビューを書いたのですが、そこに書いてあるとおりやっぱり重低域が出なくって、マニュアルベースが必要な場面ではちょっと使うのがきつかったですね。
なので、基本的には鍵盤ハーモニカの HAMMOND 44 用としての使用がメイン。あとマニュアルベースをやる必要のない時には、これでもそこまで問題にはならないので使ってました。
ベースラインも演奏するような時には…仕方ないのでがんばって 2101mk2 をひぃひぃいいながら 2 階から上げ下ろししてたよ!😭
2018–2020: PJB Bass Cub (ディスコン・後継機あり)
そんな感じで Lunchbox を使いつつもがんばってレスリーを運んでましたが、そのうちレスリーがちょっとおかしくなってきまして😇 完全に壊れた訳ではないんですが、11 ピンのケーブルで接続すると小さい音しか出なくなってきたんですね。これはまずい、でもレスリーそのものを買い替えるような予算はないから、ちゃんと低域も出るアンプを探さなくては…ってなりまして。
で、当時ワイエス2に出入りしていた色々なオルガン仲間のお話を伺ってると、ベースアンプにつなぐのがいいよねって言うんですね。なるほど、確かにベースアンプだったら低域が出ないって心配はなさそうです。
とはいうものの、毎回ライブのたびにベースアンプを借りる訳にもいかない、何よりベースアンプにキーボード突っ込むと絶対イヤな顔するライブハウスオーナーおるやろ! と😭 ってことで、自分用のアンプを探してみることに。
で、色々調べた結果、この Bass Cub がコンパクトで持ち運びしやすそうだったんですよね。あと横幅がぴったりの追加キャビネットとかも出ていて、重低域や音量が必要であればそれを足すこともできたというのも(いちおうの)将来的なことを考えた上での決め手になりました。あとは見た目😅
使ってみたら、当然ですが低域の出方は申し分ないです。これならマニュアルベースも全然いけるな、と。ただ、好みの音を出せるようになるまでにセッティングはかなり試行錯誤しました。2 つのインプットがあってそれぞれ音が若干違うんですよ…それプラス各つまみの位置に楽器とアンプのレベルのバランスなど、思い返せば毎日弄っては変えしてた気がします。
あっちなみにこの機種はすでに販売終了。今は Bass Cub II という後継機種が出ております 👇
2020–2022: KORG KONNECT (ディスコン)
音量が若干足りない場面はあるかな? と感じることを除いては Bass Cub にもそんな不満はなかったのですが、そのうち「もしかすると、違う楽器用のアンプよりもポータブル PA みたいなやつの方が、周波数レンジも広いだろうしキーボードには合うんじゃないだろうか…」などと考えるようになりました。
そう考え始めるとちょっと試してみたくなって、当時出ていた BOSE S1 Pro(ディスコン) や JBL EON ONE Compact などの機種をチェックしてみたんですが、どれもちょっとお値段が高いなぁと…
そんな中で見つけたのがこの KORG KONNECT でした。BOSE や JBL と比較すると価格がとても手ごろ(4万円台)で、アプリを使えばセッティングがより色々弄れるというのも楽しそう。あとこの機種はツイーターがステレオで左右にパンも振れるようになっていて、その辺もキーボードには合いそうだな、と感じたのが購入の決め手です。
最初に届いたのが初期不良品で交換してもらうハメになったんですが😅 とりあえず出音を確認してみますと、やっぱり PA 用なので周波数的なバランスがいいというか、下から上までクリアに出てきます。Bass Cub と比較しても低域の出方はそんなに悪くない。これならキーボードアンプとしても十分に使えそうかな…
で、試しにセッションに持ち込んでみたんですが、ここで大きな問題が発覚。音量を上げていくと、なんか本体キャビネット(スピーカーではなく)がどこかの周波数に共鳴して、めっちゃビビり出したんですよ😱
スタンドの高さとか色々セッティングを変えてみると若干おさまるポイントはあるんですが、それでも完全に出ないという訳ではない。ある程度までは上げられるけど、足りないよ! となった時にさらに上げるというのが難しいとなると、これはアンプ的に使うのはちょっと厳しいかなぁと。大きな会場ならラインで出せばいいだけですが、小さな会場で PA もないようなところでやる場合も割とありますんでね。
あとキーボードを入力して内部のミキサーでパンを振ってみましたが、高域だけ左右に広がったところで中低域はモノラルなので、そんなに広がり感は出ませんでした…あんまり意味なかったような気がします😭
2022–現在: JBL EON ONE Compact (販売中)
そんな訳で、思ったより音量を出せないことに耐えながらも 2 年間 KONNECT を使ってきましたが、そうこうしてるうちにお金も貯まってきたのでそろそろ買い替えるかー! となりまして、その候補となったのが前回購入時にも比較対象としておりました JBL EON ONE Compact です。
前回の時点でスペック的には十分把握していたし、そこに問題があった訳でもないので、その辺での不安は特にありません。あとは何かの SNS の投稿で河合さんもこの機種を使っていると書かれていたのを拝見しまして、あーだったら問題はないだろうっていう🤣
さて、届いたところで音を出してみますと、KONNECT よりもちょっとミッドレンジ寄りというか低域が弱いように感じられました…が、チャンネル別のイコライザーで BASS を +2 くらい上げるとグッと低域が出てきて、全然問題なくなりました。TREBLE もちょっと上げてドンシャリ気味にセッティングした方がいい感じになるようです。
音量については、フェーダーをどんどん上げていくと本体にあるチャンネル別の赤ランプが点灯してくるのであれ、マズイかな? ってなるんですが、点灯しててもよほど過大入力してなければクリップまでしないようなので、心配しなくてよいみたいです…って、これに気が付いたのは実はごく最近なんですが😅
そんな感じで、ちょっとセッティングを弄る必要はありますが、出音に関しては十分に満足できるものになります。数時間程度ならバッテリー Only で十分使えるので電源ケーブルを持ち運ばなくていいですし、スタンドにも立てられる、床に転がしても耳の方向にスピーカーを向けられるなど、配置の自由が利くのもよいですね。
アンプ的にもモニターとしても使える、もちろん PA としても使えるので、次もし別のものを新たに買うとしても、売らずにそのまま持っておきたい一品だなと、今のところとても満足しております。
そんな訳で
本日は、重たいレスリースピーカーの代替品になるような軽量なアンプを探し続けて、最終的に現在の JBL EON ONE Compact に至るまでの軌跡を振り返ってみました。
まぁ紆余曲折(と若干の無駄遣い😭)がありながらも、今のところはちゃんと満足して使えるスピーカーにたどり着けましたので、ここに来るまでの道のりは決して無駄ではなかったのかなぁ3と、今では思いますです、ハイ。
これから先、またよさそうなスピーカーが出てきた時には比較検討することがあるかもしれませんが、やっぱりこういうのは実際に音出してみないと分からない部分が多いですからね。地方にはそういった専門店もないですから、そう簡単に音出し比較して検討なんてできないのは辛いところですよ。
という訳で、いつか有名になってそんな案件を手がけてみたいものですな😇