こなさんみんばんわ。

これを書いてるのは 12 月 31 日ですから、おそらくこれが 2024 年最後のブログ更新となることでしょう。という訳で、僕にかまっていただきましたすべてのみなさま、今年もいろいろとお世話になりました。来年も変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

で、本日はそんな年末とはまったく関係なく、買った本の話をします。

ジャズ・フレーズ集を買い直した

本日届いた本。コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ (3) ジャズ・フレーズ バイリンガル版 稲森康利 著

そんな訳でコンテンポラリー・ジャズ・ピアノ (3) ジャズ・フレーズ バイリンガル版(以下、バイリンガル版)を買いました。日本のジャズ教育における第一人者、故・稲森康利先生のジャズ・フレーズ集です。

これ、正確にいうと「買い直した」でして、僕は以前から同じく稲森先生のジャズ・フレーズ・ハンドブック(以下、ハンドブック)というのを所有しております。これは 30 代後半でジャズ・オルガンを習い始めた頃に師匠に勧められて購入したもので、今でもたまに開いては思い返すように弾いてるんですが、ちょっとのっぴきならない事情がありまして、あらためてもう一冊購入したという訳です。

すでに持ってる本を買い直した理由

で、その買い直した事情なんですが、とりあえず今まで持ってたハンドブックの方の写真をご覧ください。ちなみにタイトルは違いますが、入ってるフレーズの譜例などはだいたい一緒です。

こちらは今まで持っていた本。ジャズ・フレーズ・ハンドブック 稲森康利 著

はい、最初に出したバイリンガル版との違いがお分かりになりますでしょうか? 分かりますよね。えっ色が違う? えーと、そういうことじゃないです。涙

まぁそれぞれ単独で見ると分かりにくいかもしれませんが(そうか?🤣)、並べたり重ねたりしてみると一目瞭然。こんな感じです。

二冊を並べてみました

開いて重ねてみました

そうです、サイズが全然違うんです。バイリンガル版の方は A4 判ですが、ハンドブックの方は A5 判…だとずっと思ってたんだけど、今あらためて確認したらもっと小さくて B6 判でした😭 とにかくハンドブックはバイリンガル版の 3/8 くらい。半分以下の大きさなのです。

「ハンドブック」というくらいですからお手頃サイズではあるんですが、当然ながらこれくらい小さいサイズですと、譜例も文字もとても小さい訳です…ええと、そろそろお分かりだと思いますが、要するに

老眼にはキツイんじゃ!!😭

はい、これが買い直した理由です…単純にもう見るのがしんどくなってきたので、もうちょっと大きいやつがないかなぁと探してたらこのバイリンガル版が出てきまして、寸法も A4 だなよし買う!(即決)ってなったという訳です。

せっかくなので新旧比較

まぁこれだけで話が終わるというのもアレなので😅 せっかく二冊手元にあるので新旧(厳密にいうと違うけど)比較をしておきますと、最初に書いたようにフレーズの譜例やその分類などは一緒なんですが、一冊の本の中でのそれらの登場順序がかなり違います

ハンドブックの構成

たとえばハンドブックの方は、最初にジャズを学ぶ上での基本的な説明があった後に、いきなりワン・コードが延々続く上で弾くモーダルなフレーズとか、オルタード・スケールの譜例が出てきます…いや弾けるとカッコいいのは間違いないけど、最初から難しすぎるやろっていう😭

いちおう「本書の使用法」というセクションがありまして、おおまかな学習順序としてステップ 1, 2, 3 の順に学習していくとよい…というのが書いてあるんですが、でもその順に沿って学習していくと明らかにページを行ったり来たりするんですよ。なんか他の部分も含めまして、ちょっと構成が練られてないような印象を受けますね。

なので、とりあえずこのコード出てきた時に使えるフレーズなんかください! みたいな用途にはいいんでしょうが、学習用のテキストみたいな感じで使うのには、ちょっと面倒くさいかなぁと思います。

バイリンガル版の構成

で、これがバイリンガル版ではどうかというと、最初にツー・ファイブなどのジャズでよく出てくる基本的なコード・プログレッションとその上で弾けるいくつかのフレーズの組み合わせが 10 パターンくらい出てきます。どちらかというと初学者向けな内容ですよね。もちろん同じものはハンドブックにもありますが、そちらはなぜか本の中盤くらいにならないと出てこない。

そして、その後にダイアトニック・スケールとかブルーノート・スケールのフレーズ、アプローチ・ノートの話などが来て、その後にようやくオルタードやコンビネーション・ディミニッシュといった、より現代的なスケールとそのフレーズが出てくるという順番です。要するに、最初から順にフレーズを覚えていくことで、より系統立ててジャズのコードやスケールとそのフレーズを学んでいけるような構成になっているように思えます。

これがバイリンガル版を作成した際に編集が入ってこうなったのかどうかは定かではありませんが、とりあえずジャズのフレーズを順に学んでいくうえでは、このバイリンガル版はややこしくない流れになっているのは間違いないと思いますね。

という訳で、今から買うならバイリンガル版一択になると思います…いうても Amazon ではこっちしか出てきませんので他のを買いようがないんですが🤣 でもまだリアル本屋さんとかだと古いのが置いてある可能性もなきにしもあらずなので、その場合は同じ稲森先生のフレーズ集だし一緒やろ! と早とちりせずに、中身を確認した方がいいと思います。

そんな訳で

本日は稲森康利先生のジャズ・フレーズ集をあらためて買い直した話とその理由、古い方と比較してその構成がどうなっているか、ジャズの勉強用途として使いやすいのはどちらの方か、などの話を書いてみました。

とりあえず、本格的にジャズのイディオムを学んでいこうとなった時に持ってて役に立つ一冊であることは間違いないですから、これからちょっとジャズをやってみようかなと思ってる方は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。


それではあらためまして、これを持ちまして 2024 年のブログ更新を終了とさせていただきます。みなさま、よいお年をお迎えください。

らたまいねん〜 (´・ω・`)ノシ