こなさんみんばんわ。
これは Jeffrey Francesco Advent Calendar 2024 9 日目の記事ですたい。
…はい、もうネタが切れたので、とりあえず当面は方言っぽい語尾にするだけで行きます😭
そんな訳で、いつまでもラーメン話でごまかしてる訳にもいかんので、そろそろミュージシャンっぽい話題に戻りまして、ライブで使用してる楽器の話でもしようかなと思います。
メイン楽器の Hammond SKX について
僕が出るライブやイベントによく来られる方や、赤れんがジャズ・ワークショップ(セッション)に参加されてる方などはご存じかもしれませんが、僕の現在のメイン楽器は Hammond SKX という二段鍵盤のキーボードです。
もちろん楽器としていちばん力が入ってるメイン機能はオルガン部分なので、他人に説明する時には誤解を恐れずに「オルガンです」とか言っちゃってる訳ですが、決してオルガンだけの音色が出る楽器ではなく、ピアノやストリングス、シンセなどの音色も出せるんですね。鈴木楽器さん(ハモンド)でのカテゴリー的にもコンボ・オルガンではなくステージ・キーボード、つまりキーボーディストのステージ・パフォーマンスに特化したキーボードという打ち出しです。
そんな楽器ですので、単にジャズ・オルガンだけじゃなくてフュージョン色の強いインストからソウルやファンク系の曲、ロックや J-POP のカバーまで色々な音楽をやっている僕のような人間にとっては、ものすごく重宝するキーボードなんですね。なので、どのバンドに参加する時でも鍵盤は 100% これ一台です。おおむねそれで間に合いますので。
あっ…他にシンセとかを持ってないというのも理由のひとつではあります😅
実は SKX PRO という機能強化された後継機が出ています
そんな SKX なのですが、今は SKX PRO という、SKX をさらにアップデート・機能強化された機種が出ています。
1 年ほど先行して販売開始されている SK PRO シリーズと同様、XK-5 直系の MTW1 音源と仮想マルチコンタクト鍵盤、モノシンセ・セクション、ピッチ・ベンド & モジュレーション・ホイールなどが搭載された、まさに SKX の正統進化系といった感じのキーボードです。
…違う言い方をすると SK PRO を二段鍵盤にしたやつです🤣
もちろん最初はゲットする気満々でした、が
発表が 2022 年 1 月ですので今から数えるとほぼ 3 年前なのですが、そのティザー動画や河合さんの YouTube 生配信で確認できた音の素晴らしさ、Web サイトで確認できるスペックなどを見た段階で「よしこれ絶対買う! がんばって貯金するぞ」となりまして、実際に節制してせっせと1お金を貯めまして、去年の秋くらいにはそろそろ買えそうかも…という状態まで来たんですよ。
ですが、その後も色々と機能などを調べてみた結果、ちょっと買ってもあとでストレスを感じてしまいそうな、いくつかの不満点が出てきたのですね。そして色々考えて悩んだ結果、もうひとつ他の事情が重なったこともあり、直前で購入を思いとどまるに至りました。
SKX PRO の購入を思いとどまった 3 つの理由
では、なぜ購入を思いとどまったのか? 機能的な理由がひとつとアクセサリー関連の理由がひとつ、そしてこの楽器とは直接関係のない、別の事情がもうひとつあります。タイトルで 2 + 1 としているのはその辺を表現しようとしたものですが、パッと見てそんな意図誰が分かんねん! となるのは承知してる、うん😭
(1) 機能的な理由: ドローバー・プライオリティがない
僕が初めて買ったハモンドオルガンである XK-3 や、今使っている SKX には Upper / Lower / Pedal の計 3 つのドローバー・セットが付いております。普段はこれらは名前の通り上鍵盤・下鍵盤・足鍵盤の音色に対応するのですが、XK-3 や SKX にはドローバー・プライオリティという機能があるんですね。これは Upper と Lower のドローバー・セットを、ハモンド B-3 や C-3 などの A♯ / B プリセットのように使う機能です。
これを使うことで、ヴィンテージのハモンドオルガンと同じように演奏しながらもう片方のプリセットの音を作っておいて、使う場面が来たらスイッチを切り替えることで一瞬でレジストを変える、という奏法が可能になります。そして僕は B-3 などで演奏する感覚を失いたくないという理由もあって、XK-3 を使ってた時代からもうずっとこの機能を使用しております。
ところが、サポートサイトで公開されている SKX PRO のマニュアルをダウンロードして読んでみると、どこにもドローバー・プライオリティーの記述がない。つまり、SKX PRO にはドローバー・プライオリティーの機能がないということか…これはちょっと困るなぁ、と。演奏スタイルを変えないといけないので。
セッティングをいくつもパッチの形で持てる楽器なんだからメモリーしておけば…という声も聞こえてきますが、それはそれで他に色々と考えないといけないことがありまして(詳しい事情は長くなるので割愛)。工夫すれば何とかなりそうではありましたが、ちょっと面倒な作業も発生してきそうなので、なんともですね。
でも、もしかすると SKX PRO の次の機種辺りでこのドローバー・プライオリティが復活する可能性もなくはない。じゃあとりあえずはもう一世代次まで我慢して、このまま SKX でいこうと。もし次の機種でも復活してなければおそらくこの先も復活することはないだろうから、その時に新しく発売された機種を買うのでも決して遅くはないな、と考えた訳です。
(2) アクセサリー関連の理由: ソフトケースが背負えない
現在使っている SKX のソフトケースには、バックパックのように背負って移動できるようにショルダー・ストラップが付いております。でも SKX PRO のソフトケースからはこのショルダー・ストラップが消えてしまったのです。
これは諸般の事情を考慮した結果あえてそうしているようですが、実は僕にとってはこの「背負えない」というのは死活問題だったりするのです。なぜなら、背負えるということは両手がフリーになるということで、両手がフリーになるということはその空いた手で別の荷物が持てるということなのですよ。楽器と同時に譜面台とキーボードスタンド、とか。
ローディーやマネージャーがいる訳でもない、完全に一人で楽器の持ち運びしている僕にとっては、一度に多くの荷物を運べるというのはものすごく重要なんですね。その分、部屋2と車を往復する回数が減らせて時短になりますから。実際、今はペダル鍵盤とスピーカーまで含めたフルセットを持ち出す時でも 3 往復くらいで済んでるのかな。
おそらく SKX PRO のソフトケースは片方の肩で担ぐ感じになるので、なで肩の僕は手でハンドルを持って支えないと、おそらくずり落ちてきてしまって移動どころではないし😅 一緒に別のものを持つにしても、そんなに大きなものは持てなさそう。重さとかも考慮すると、もしかすると 1 回の移動で楽器しか持てない可能性もあります。どっちにしても往復回数は多分増えるでしょうから、うん…それを考えるだけでちょっと疲れてきますね😭
まぁこれも次の機種のソフトケースにはまたショルダー・ストラップが復活するかもしれないので(楽器がもうちょっと軽くなるのでは…という期待もあるし)それまで SKX でがんばってみよう、ということにした訳です。
(3) 楽器とは別の理由: 先に Mac の方を新しくしたくなった😅
はい、楽器とは直接関係ない理由がこれですね。それまで使ってた iMac 21 インチが Intel プロセッサのものだったので、ソフトも揃ってきてるだろうしそろそろ Apple Silicon マシンに買い替えたいな、楽器は…うん、色々懸案事項もあるから後回し!
という訳で今年最初のブログで書いたとおり、M2 Pro の Mac mini を購入したのですね。それで貯金も一部使っちゃったし、会社も辞めた直後だったので今後のことも考えるとちょっとこれ以上は使えないなぁ…と思って、自重することにした訳です。
…とまぁ、こんな辺りが理由です。
そんな訳で
今回は SKX PRO を買おうと節制して貯金までしていたのに、直前で購入を思いとどまったその理由を書いてみました。
まぁでも実をいうと僕の SKX はそろそろガタが来てまして、一部のボタンとかの効きがけっこう悪くなったりとかしてるんですね。特にマニュアルボタン3なんてボディにめり込んでしまってるので、相当がんばって押さないと全然反応してくれません…
あと、なんか時折何もしてないのにメモリーが全リセットされたりするんですよ😭 大事なライブの前とかはもう USB メモリへのバックアップが欠かせないです…
果たして SKX PRO の次世代機種が発表されるのが先か、それとも俺の SKX が死んでしまうのが先かみたいなことになってきてる気もしますので、鈴木楽器さんにおかれましてはなるべく早いこと次の新機種を出していただけますよう、よろしくお願い申し上げます。涙
あっところで次の機種まで待つとは書きましたが、これは自分のお金で買う場合の話をしているだけで、決して今すぐ SKX PRO をプレゼントしてあげるよ! という方のお申し出までもを拒むものではないということだけは強く、強く申し上げておきたいところでございます。あー誰かタダでくれる人おらんかなー(おらんわ)